東京都は31日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4058人確認されたと発表した。全国では1万2000人を超え、東京を含む10都府県で過去最多が相次ぐなど、かつてない感染拡大が各地で加速している状況が鮮明になった。

東京は28日に初めて3000人を超えたばかりだが、初の4000人台に達し、過去最多を更新した。前週の土曜日と比べて2930人も増加。直近7日間の平均では1日当たり2920人となり、前週比は217%に上った。新たに3人の死亡が確認された。

29日の都のモニタリング会議では、増加ペースが継続すれば、7日間平均が東京五輪終了後の8月11日時点で約4532人になるとの試算が示され、専門家が「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている」と警鐘を鳴らしていた。

2日から緊急事態宣言の対象となる埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県もいずれも過去最多となった。埼玉は1036人で、初めて1000人を超えた。千葉は792人で、2日連続で最多を更新。神奈川は1580人で、4日連続で1000人台。やはり宣言が出される大阪府も1040人で、5月8日1018人以来の1000人超えとなった。

栃木、群馬、新潟、静岡、京都、沖縄の各府県も過去最多を更新。その他でも感染状況が急激に悪化しつつある地域が多く、危機感が高まっている。