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東京五輪は31日、自転車のBMX男子フリースタイル・パーク予選が行われた。日本からは中村
スコアの主はニック・ブルース。2回の滑走であえて技を行わず、1回目は6・60点、2回目は1・00点という超ロースコアを記録した。順位は9人中9位と最下位で、8位の選手から70点以上の差をつけられての大敗だ。だがこれは、決勝に向けたブルースの“作戦”のようだ。
BMXフリースタイルは、曲面やスロープによる起伏がつけられたコースで1分間の演技を2回行い、ジャンプなどの技の難易度や構成を採点で争う競技。31日に行われた予選は「シーディングラン」で、8月1日の決勝の滑走順を決めるもの。ここで敗退する選手はいない。決勝の滑走順は2回の平均点が低い選手からなので、3・80点と最下位のブルースは、決勝では1番手で登場する。
出場選手の中で最初に走れば、自身の演技が後続の”採点基準“になることができる。ツイッターでは「あえて技を見せないで明日の決勝の1番手を狙い、自らを採点基準とさせるニック・ブルースやばい」「ニック選手がトップバッターで90点台出してきたらみんな高得点狙いに行かなくちゃいけなくなる」など、おきて破りの戦略に注目が集まっている。
日本の中村は平均87・67点で2位と、メダル獲得へ期待十分。決勝は後ろから2番目の滑走順で臨むことになる。日本のメダル獲得にも注目だが、手の内を完全に隠したブルースの演技からも目が離せない。決勝戦は8月1日午前11時20分から行われる。