【東京五輪】 テニスのジョコヴィッチが敗退 「ゴールデンスラム」の望み断たれる
東京オリンピックのテニスは30日、男子シングルス準決勝が有明テニスの森であり、第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(34、セルビア)が第4シードのアレクサンダー・ズヴェレフ(24、ドイツ)に敗れた。
ジョコヴィッチは、同一年内に4大大会(グランドスラム)とオリンピックのタイトルをすべて取る「ゴールデンスラム」の望みが断たれた。
ズヴェレフは第1セットを落としたが、1-6、6-3、6-1で逆転勝ちした。
8月1日の決勝は、第12シードで世界ランキング25位のカレン・ハチャノフ(25、ロシア・オリンピック委員会)との間で戦われる。
高温多湿のせいにはせず
ジョコヴィッチは今大会、酷暑に不満をあらわにしていた。この日の試合後、「ひどい気分だ」とは述べたものの、極めて高い湿度のせいにはしなかった。
「スポーツとはこういうものだ。相手の方が良いプレーをした。逆転したのをたたえるべきだ。彼はサーブもすごく良かった。セカンドサーブでもボールをじっくり見られなかった」
「自分のサーブは急に悪化した。第2セット3-2からは楽なポイントはなかった。試合がバラバラになってしまった」
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「気の毒には思うが」
ズヴェレフは勝利を決めると、ネット付近でジョコヴィッチを抱擁した。そのことについて試合後に聞かれると、「史上一番偉大なのはあなたで、それはこれからも変わらないと伝えた」と説明した。
「彼が歴史を作ろうとしているのは知っていた。ただ、こういう瞬間、僕とノヴァクは非常に親しい間柄だ」
「ノヴァクには気の毒に思う。だが彼はグランドスラム20勝とか、マスターズシリーズ550勝とか、そんな感じなんだし、全部ひとりじめは無理だ」
ジョコヴィッチはシングルスの試合後、ニナ・ストヤノヴィッチと組んだ混合ダブルス準決勝にも臨んだ。ロシア・オリンピック委員会のアスラン・カラツェフ、エレーナ・ヴェスニナ組に、6-7(4-7)、5-7で敗れた。