米副大統領、シンガポール・ベトナム訪問へ 8月
【ワシントン=中村亮】米ホワイトハウスは30日、ハリス副大統領が8月にシンガポールとベトナムを訪問すると発表した。7月30日まで東南アジアを歴訪したオースティン国防長官に続く訪問となり、東南アジアで影響力を強める中国に対抗する。
ホワイトハウスは声明で「インド太平洋の重要な2カ国と関係や経済協力を強化する」と強調した。地域の安全保障に加え、新型コロナウイルスや気候変動対策を議論するとした。世界で新型コロナが再拡大しているが、ハリス氏は対面形式の訪問で米国の東南アジアへの関与をアピールする。米副大統領がベトナムを訪れるのは初めてという。
ハリス氏の外遊は2回目。6月に中米グアテマラとメキシコを訪問し、米南部の国境に押し寄せる不法移民への対策を協議した。将来の大統領候補にも取りざたされるハリス氏は外交経験が乏しいことが弱点とされ、アジア外交の成果に注目が集まる。
オースティン氏は26日からシンガポールとベトナム、フィリピンを訪れていた。
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