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「悔しい」 伊藤美誠、日本女子単初の銅も

銅メダルを掲げる伊藤美誠=29日、東京体育館(桐山弘太撮影)
銅メダルを掲げる伊藤美誠=29日、東京体育館(桐山弘太撮影)

東京体育館で29日、行われた卓球女子シングルス3位決定戦で第3シードの伊藤美誠(スターツ)はユ(シンガポール)を4―1で下し、この種目では日本女子初の表彰台となる銅メダルを獲得した。準決勝では第2シードの孫穎莎(中国)に0―4で敗れた。

伊藤美誠が「銅」 卓球女子単初のメダル
伊藤美誠が「銅」 卓球女子単初のメダル
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「これが実力」

伊藤は準決勝で同じ20歳の孫穎莎に完敗し、7時間後の3位決定戦は動きも表情も硬いまま。卓球の日本女子として初めてシングルスでメダルを獲得したものの「金メダル以外は全部同じ」と達成感はなかった。

卓球女子シングルス3位決定戦 ユ・モンユに勝利した伊藤美誠=29日、東京体育館(桐山弘太撮影)
卓球女子シングルス3位決定戦 ユ・モンユに勝利した伊藤美誠=29日、東京体育館(桐山弘太撮影)

準決勝の衝撃は大きかった。第1ゲームで3―11。第2ゲームはサーブのコースや回転を変え、レシーブは長短を織り交ぜて先手を取って9―3とリードしたが、ここまでだった。強烈な回転のかかったドライブ攻撃が、フォアとバックの両面から襲いかかってきた。勢いや運では乗り越えられないほどの敗戦に「これが実力」と認めるしかなかった。

世界一に君臨する中国との力量差も突きつけられた銅メダル。「100のうち、99は悔しい。中国に勝ってメダルが取りたい」と「悔しい」を繰り返した。笑顔なき快挙達成だった。

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