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参院内閣委員会は29日午前、新型コロナウイルス対応をめぐる閉会中審査を行った。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、28日の国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が9582人と過去最多になったことについて、「大変な危機感を感じている。感染がさらに拡大する傾向は間違いない」と指摘した。
尾身氏は、「コロナ慣れ」や感染力が高いインド型(デルタ型)の変異ウイルス、夏休み、東京五輪などを例示し、「感染を下げる要素はないが、上げる要素はたくさんある」と述べた。「早晩、医療の
西村経済再生相は、新規感染者数が減らない要因について、「以前の緊急事態宣言の時と比べて人流の低下が緩やかだ。若者には、ただの風邪という意識が強く、ワクチン効果で死者数が減り、安心感もあって人出が減らない」と語った。
尾身氏は「今まで以上に明確なしっかりした強いメッセージを出していただきたい」と政府に注文をつけた。
政府は、東京都と沖縄県に発令中の緊急事態宣言について、対象を東京都と隣接する埼玉、千葉、神奈川の3県に拡大する方向で検討している。西村氏は「(宣言の)要請があれば、速やかに判断し、機動的に対応したい」と述べた。