巨人原辰徳監督(63)が28日、国際大会の短期決戦を制するためのポイントを挙げた。川崎市・ジャイアンツ球場での練習後、東京五輪の日本代表の開幕戦となったドミニカ共和国戦をテレビ観戦。試合序盤で取材に応じ「いずれにしても継投でしょ。継投が両軍とも難しくなるでしょうね」と予測。劇的な結果が出る前に「一番大事なのは、短期決戦の中での、勢いというか、リズムに乗る。それがとても重要なことです。やっぱり勝利というものが、勢い、結束、あるいは次へのエネルギー、こういうものが出てきますよね。大事にいくという気持ちはとても重要なことだけど、その中にどこか大胆に自分を信じ、チームを信じるというところは必要になってくるね」と、初戦の重要性を口にしていた。

試合は原監督がにらんだ通りに進んだ。両チームの継投から試合が動き、小刻みに投手交代が繰り広げられる中、1-3で9回裏へ。2点を追う日本は村上の適時打と甲斐のセーフティースクイズで同点。最後は1死満塁から、巨人の主将も務める坂本勇人内野手(32)の中堅越えの適時打で、逆転サヨナラ勝ちを決めた。09年WBCでは日本代表を率いて世界一監督となった指揮官が「短期決戦では勢い、リズムにのることがとても重要。勝利で勢い、結束、次へのエネルギーが出てくる」と願っていた通りの、絶好の滑り出しとなった。