「待ち」の本屋、脱却へ POP・帯で攻める職人技
今こそイケてる!紙の本(4)
手のひらサイズの色画用紙に、ペンが走る。迷いのない動きは、記したい言葉が胸のなかですっかり定まっているからだろうか。
「1日・1冊・1POP」生活
フリーランス書店員・内田剛の合い言葉は「1日・1冊・1POP(ポップ)」。毎日1冊本を読み、おすすめ本につける店頭販促「POP(point of purchase)」を1つ作る。POPはリアル書店ならではの文化といえるが、内田は飾るつもりがなくても制...
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電子書籍が当たり前の時代にあっても、紙の書籍を求める人たちがいる。デジタルと違い、紙の本は単に視覚で情報を得る手段ではない。表紙の手触り、ページをめくる音、インクの匂い。様々な感覚を通して人の心にしみ通り、眠っていた感情や記憶を呼び覚ます。新型コロナの感染拡大で人と人の物理的な距離を取る必要がある時代だからこそ、モノとしての本を介したゆるやかなつながりにも光が当たっている。