爆笑問題太田光(56)が18日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演し、過去のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をめぐるネタを理由に、東京オリンピック(五輪)開閉会式の制作チームのショーディレクターを解任された小林賢太郎氏(48)について言及した。

太田は「解任はある程度、仕方ないのかな。かといっておれは当然だとは思えない。解任するときに、小林賢太郎があのネタの中で、ホロコーストとか大虐殺をあたかもちゃかしたかのようにとられたっていうのは、ちょっと説明してほしいなっていうのは、(大会)組織委員会や政府に。彼自身がそれをちゃかしているっていうことではなくてっていうのを説明して欲しい。ユダヤの人権団体に解任するっていうことで(対処するの)もいいんだけど、あのネタの趣旨っていうのは、彼自身がそれをちゃかしているっていうことではなくてっていうのを説明して欲しい」と、ただ解任するだけでなく、きちんと背景を説明をするべきだと持論を展開した。

その上で、ネタを説明するのは難しいと話した。同ネタの趣旨が、当時、日本で「圧倒的な善、良いもの」として受け入れられていたNHKの教育番組「できるかな」や、その登場人物をちゃかすというストーリーで成り立ってることを示し「小林賢太郎がちゃかしたのは、虐殺があったっていう事実ではなくて、当時のNHKの教育テレビの中でも一番、看板番組だった『できるかな』の偽善性」と続けた。

番組の中でしゃべらない設定の登場人物「ノッポさん」がいきなりしゃべりだすというところから始まり、その言動がエスカレートしていくという構成のネタ。「ノッポさんが冷酷だったら、言うはずのないセリフを言わせたかった。善と真逆にあるものとして彼はあの言葉を選んだ。彼の認識の中では、世界一残酷なこととしてあの残虐のことを思っているっていうのは、説明するのは難しいけど、(大会組織委員会は)選んだ限りは、パッと解任して切り捨てるのではなくて、少なくとも説明はしてほしい。押しつけろっていうことではないんですけど、それはお願いしたいと思います。政府と(大会)組織委員会に」と語った。