【東京五輪】 内村、鉄棒で落下し予選落ち 三宅もメダルならず

鉄棒をつかみ損ねた内村選手(24日、東京・有明体操競技場)

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東京オリンピックは24日、3大会連続の金メダルを目指した男子体操の内村航平(32)が、種目別鉄棒で予選落ちした。ウエイトリフティング女子49キロ級の三宅宏美も、3大会連続のメダルには届かなかった。

史上最高の体操選手とされる内村は演技中、鉄棒から手が離れて落下した。

内村はこれまでのオリンピックで計7個のメダルを獲得。2016年リオデジャネイロ大会では、2012年ロンドン大会に続いて男子個人総合を2連覇した。44年ぶりとなる偉業だった。

東京五輪後、現役選手を引退する予定。

「悔しさしかない」

ひねり技で落下した内村

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内村は演技を終えた後、NHKのインタビューに、「変にすっきりはしていますけれど、これまで準備してきたものを出せなかったことは本当に悔しさしかないです」と述べた。

テレビを見ている人への言葉を求められると、「いやもう土下座しますよ。それぐらい、本当に申し訳ないです」と話した。

リオ五輪で男子団体を金メダルに導いた内村に、東京オリンピックで有終の美を迎えてほしいと望んでいた人は日本に多い。

だが、内村の準備は万全からはほど遠かった。五輪代表の権利は、先月の全日本体操種目別選手権で、タイブレークでようやく獲得した。2019年の両肩のけがで、個人総合への出場の可能性は失われた。

三宅は記録なしで敗退

ウエイトリフティングで5大会連続出場した三宅選手(24日、東京国際フォーラム)

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ウエイトリフティングは24日、女子49キロ級が東京国際フォーラムで行われた。5大会連続で出場した三宅宏実(35)は記録なしに終わり、3大会連続のメダル獲得は果たせなかった。

三宅はスナッチ1回目で74キロを挙げたが、76キロに挑んだ2回目と3回目は失敗。クリーン&ジャークは3回とも99キロが挙がらず、記録を残すことはできなかった。

金メダルはトータル210キロを挙げた中国の侯志慧が獲得。インドのチャヌ・サイコム・ミラバイは202キロで銀、インドネシアのウィンジ・アイサフは194キロで銅を獲得した。

三宅は2012年ロンドンの銀、2019年リオデジャネイロの銅に続く3大会連続のメダル獲得を目指し、父・義行さんと二人三脚で競技を続けてきた。義行さんは1968年メキシコ大会の銅メダリスト。

三宅は今大会を最後に現役引退を表明した。試合直後のNHKのインタビューでは、「少し自分の気持ちの弱さが出ちゃったなというのがあったんですけど、でも最後まで自分なりに一生懸命ベストを尽くせたと思う」と話した。

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