【東京五輪】 テニスの英マリー兄弟、そろってダブルスで勝利
東京オリンピックは24日、テニス男女が有明テニスの森で始まった。男子ダブルス1回戦では、イギリスのアンディ・マリー、ジョー・ソールズベリー組が、第2シードのフランスのピエール=ユーグ・エルベール、ニコラ・マユ組を6-3、6-2で破り、2回戦に進んだ。
元世界ランキング1位のマリーは、オリンピックの2012年ロンドン大会、2016年リオデジャネイロ大会で、シングルスを2連覇している。ただ、近年はけがに悩まされ、股関節の手術も受けている。
対戦したフランスのペアは、グランドスラム(4大大会)のタイトルを5個取っているダブルス巧者。試合が始まると早々に、同ペアはマリーのサービスゲームで0-30とし、プレッシャーをかけた。
しかし、イギリス組はこのゲームをキープ。以降は互いのキープが続き、4-3となったところでイギリス組がエルベールのサービスをブレークし、第1セットをものにした。
第2セットも序盤はキープ合戦に。イギリス組は第5ゲーム、デュース2回の末にマリーがフォアハンドを決め、マユのサービスを破った。第7ゲームもエルベールのサービスをブレークし、勝負を決めた。
マリーの兄、ジェイミー・マリーとニール・スクプスキのペアも男子ダブルス1回戦に登場。セットカウント1-1からのマッチタイブレークを制し、アルゼンチンのアンドレス・モルテニ、オラシオ・セバジョス組に勝利した。
イギリスはヘザー・ワトソンも女子シングルス1回戦を戦ったが、アナ=レナ・フリーツァム(ドイツ)に0-2で敗れた。試合後、東京の暑さについて、「どちらの選手にとっても同じだが、試合を少し変えたとは思う。体力比べになったけれども条件は同じで、自分は暑さが気にならないので、準備はしてあった」と話した。
男子シングルス1回戦では、グランドスラムとオリンピックを同じ年にすべて制覇する「ゴールデンスラム」を目指すノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)が登場。ウーゴ・デリエン(ボリビア)を2-0で下した。
錦織ペアは快勝
日本勢は、ダニエル太郎が1ー2でロレンツォ・ソネゴに敗退。杉田祐一も0-2でファビオ・フォニーニ(イタリア)に敗れた。
女子シングルス1回戦では、日比野菜緒が0-2でニナ・ストヤノヴィッチ(セルビア)に敗退。土居美咲は2-0でレナタ・サラスア(メキシコ)を下して2回戦に進んだ。
日本のエース錦織圭とマクラクラン勉のペアは、男子ダブルス1回戦に登場。ポルトガルのジョアン・ソウザ、ペドロ・ソウザ組に2-0で快勝した。女子ダブルス1回戦の日比野、二宮真琴ペアは、オーストラリアのアシュリー・バーティ、ストーム・サンダース組に0-2で敗れた。
そのほかのイギリス選手
競泳男子の100メートル平泳ぎの世界記録保持者で、オリンピック連覇を狙うアダム・ピーティは、予選トップのタイムで準決勝に進んだ。
ホッケー男子は南アフリカに3-1で勝利。ボート女子ペアのヘレン・グローヴァー、ポリー・スワン組も予選を突破して準決勝に進出した。