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全日本柔道連盟は今年度の事業計画に「金メダル8個を含む全階級でのメダル獲得を目標」と盛り込んだ。2016年リオデジャネイロ大会は金3、銀1、銅8の計12個。57年ぶりに日本武道館で行われる五輪で、金8個を獲得した04年アテネ大会に匹敵する金メダルラッシュが期待される。
トップバッター渡名喜風南に期待
リオ大会も指揮を執った男子の井上康生監督は「選手は皆、金メダルを目指して戦う覚悟を持っている。彼らの力を信じて戦う」と力を込める。
1964年の東京大会無差別で金メダルを逃した日本柔道界にとって、2008年北京大会の石井慧以来3大会ぶりとなる最重量級での金奪還は悲願だ。100キロ超級3連覇を目指すテディ・リネール(仏)らを相手に、リオ銀の原沢久喜(百五銀行)が重大な責任を担うが、リオ当時の勢いがないのが気がかり。井上監督は「内股が軸になるが、その他の技をどれだけ出していけるか」と指摘する。
リオでは73キロ級金の大野将平(旭化成)ら個人戦全階級でメダルを確保したが、60キロ級の高藤直寿(パーク24)、81キロ級の永瀬貴規(旭化成)ら、優勝候補が金を逃した。井上監督は「5年前は少し
一方、女子の増地克之監督は金メダル数について「最低3個は取りたい」と語り、「初日で金メダルを取ると取らないでは次の日の流れに影響する」と、トップバッターの48キロ級・渡名喜風南(パーク24)に期待を寄せる。
阿部詩・一二三、きょうだい同日金メダルに注目
2日目に登場する52キロ級の阿部詩(日体大)は、男子66キロ級の兄、一二三(パーク24)とのきょうだい同日金メダルに注目が集まる。
新種目の混合団体は世界選手権4連覇中で、優勝は使命。井上監督は「国の威信をかけ、チーム一丸となって戦う」と話す。
リオ五輪後の世界選手権4大会で、混合団体を含めた日本の金メダルは27個(平均6・75個)。海外勢の壁は高いが、地の利を生かせば不可能ではない。