完了しました
駅前のスペースを活用して地元を盛り上げようと、栃木県内のフラダンス関係者らが作る市民団体が10日、JR栃木駅北口前でフラダンスを披露した。6月下旬から毎週土曜日に、栃木市内の愛好家らが踊り、同市に「フラの街」のイメージ定着を図っている。
ダンス関係者やハワイ栃木県人会などで作る「とちぎ駅前オープンステージ蔵の市実行委員会」が5月頃から企画。約800平方メートルのスペースをステージに、6月20日から約20の団体が数チームずつ交代で出演する。オカリナや太鼓などを演奏するチームもある。
4回目の10日は、市内のフラダンスチーム「Mフラスタジオ」などがダンスを発表。小学生から40歳代まで、ダンサー15人が踊りで波や海藻を表現すると、通勤客や部活帰りの高校生らが足を止めて見入った。
チーム代表の池沢美恵子さん(72)は「新型コロナウイルス禍で発表の場がなかったので、多くの人に見てもらえて励みになる」と語り、家族と通りかかった自営業の男性(38)は「普段は静かな駅前がにぎやかで驚いた。どんどん地元を盛り上げてほしい」と話した。
8月21日には約20団体が一斉に駅前に集うイベントも計画しているといい、同委員会の坂本安男会長は「駅を下りてすぐ、ハワイアンな雰囲気を感じてもらい、クラ(蔵)の街をフラの街にしたい」と話した。