ワクチン提供に台湾から感謝のマスク40万枚 大津の医師が市や滋賀県に寄贈

台湾から大津市などに寄贈されたマスクを持つ王輝生さん(右)ら=大津市
台湾から大津市などに寄贈されたマスクを持つ王輝生さん(右)ら=大津市

新型コロナウイルスのワクチンを無償提供した日本政府や国民への感謝の気持ちを伝えようと、台湾から届いたマスク40万枚が25日、台湾出身の医師、王輝生さん(73)=日本名・大田一博さん=が営む大津市の医院を通じ、同市や滋賀県、京都市に寄贈された。

日本政府は今月上旬、コロナワクチンの調達に難航していた台湾に、ワクチン124万回分をいちはやく提供した。これまでも日本と台湾は困ったときに助け合ってきた経緯があり、台湾は平成23年の東日本大震災で200億円を超える義援金を日本へ送っている。

日本へ謝意を伝えようと考えた王さんが台湾の医師でつくる団体や地元の新聞社に呼び掛けて実現。40万枚のマスクのうち、10万枚が大津市に寄贈され、経済的に厳しい状況にあるひとり親家庭などを対象に8月中に配布されるという。

王さんは「困っている台湾を助けてくれ、涙が出るほど感動した。マスクは日本への恩返しとしての返礼品なので、遠慮なく使ってください」と話している。

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