BLMはダメで「White Lives Matter」ならOK? コークのオリジナルラベルで物議

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米コカ・コーラが打ち出したキャンペーンの制限に問題があると話題になっている/Jakub Porzycki/NurPhoto/Getty Images

米コカ・コーラが打ち出したキャンペーンの制限に問題があると話題になっている/Jakub Porzycki/NurPhoto/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) コークの缶に自分の好きな文字を入れたオリジナルラベルをデザインできる――。米コカ・コーラが始めたそんな宣伝キャンペーンが、ネットで物議をかもしている。

同キャンペーンではユーザーがコークのラベルに自分の好きなメッセージを入れることができる。ただし誹謗(ひぼう)中傷の言葉や商標登録された用語などは使用不可。ところが問題ないはずの用語まで制限されてしまうという問題が、SNSで指摘された。

例えば黒人差別に抗議する「Black Lives Matter(BLM:ブラック・ライブズ・マター)」のフレーズは認められない一方で、「White Lives Matter(ホワイト・ライブズ・マター)」なら認められる。「Gay Pride(ゲイ・プライド)」は許可されないのに「I hate gays(アイ・ヘイト・ゲイ)」はOK。「Hitler(ヒトラー)」「Nazi(ナチス)」は禁止でも、「I am Hitler(『私はヒトラー』の意味)」「I am a Nazi(『私はナチス』の意味)」は使用できる、といった具合。

同社のシステムに使用禁止の単語やフレーズを入力すると、「あなたがリクエストした名称は許可されていないようです。他人に不快感を与えかねない名称や、商標登録されている名称、有名人の名前などは許可されないことがあります」というメッセージがポップアップ表示される。

そうしたオリジナルラベル入りのコークを実際に買った人がいるかどうかは不明で、実際に作られた公算は小さい。それでもツイッターではこうしたちぐはぐな制限が話題になっている。

コカ・コーラの広報は問題のオリジナルラベル制作ツールについて「本来の目的にのみ使用されるよう、継続的に調整中」と説明している。

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