完了しました
新型コロナウイルスのワクチン接種事業を巡り、東京都墨田区が区内の東京スカイツリーや錦糸町駅、両国駅近くのオフィスビルやホテルなどに、夜間と土日祝日限定の集団接種会場を開設することがわかった。
全国的にも珍しい取り組みで、区は来月から本格化させる若年層への接種に向け、帰宅中の会社員や繁華街を訪れた若者らが会場を訪れやすい環境作りを図る。
区内には現在、区庁舎など4か所の集団接種会場がある。区は29日以降、新たに東京スカイツリーに隣接するビル、錦糸町駅近くの「東武ホテルレバント東京」、両国駅に直結する「第一ホテル両国」の3か所に接種会場を置き、平日の午後6~8時、土日祝日の午後1~3時に接種を行う。
このほか、28日からは東向島駅近くの旧向島中学校でも水、木曜を除く日中に接種を始める。いずれも米モデルナ製ワクチンを使用し、運営は民間に委託する。
区は当初、個別接種と集団接種を合わせ、来年2月までに区民約24万5000人への接種を終える予定だったが、4会場の追加で9月末までに約9割の人が接種を受けられるという。
区幹部は「仕事を持つ若者らが夜間や週末も接種を受けられるように利便性を高めた。変異ウイルスに対抗するためにも接種をさらに加速させたい」と話す。