中国が有人宇宙船打ち上げ 独自ステーション建設進む 飛行士3人が3カ月間滞在

中国は17日、北西部にある酒泉衛星発射センターから有人宇宙船「神舟12号」を運搬ロケット「長征2号F遥12」で打ち上げる。

中国の有人宇宙飛行は2016年以来。搭乗した飛行士3人は、中国が独自に建設中の宇宙ステーションに3カ月間滞在する。飛行士のステーション滞在は初めてで、来年の完成に向け建設計画を着々と進める。

中国共産党創建100年を来月に控え、国威発揚の狙いもある。中国は5月に火星地表探査に成功したばかり。習近平指導部が目標とする30年ごろまでの「宇宙強国」入りを見据え、開発力を高めている。

中国は4月にステーションの中核となる居住部分、5月に無人宇宙貨物船「天舟2号」をそれぞれ打ち上げ、ドッキングに成功。有人宇宙プロジェクト弁公室によると、神舟12号は周回軌道に入り、中核部分とドッキングする。飛行士3人は40~50代の男性で人民解放軍所属。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細