中国という国家でなく、中国共産党とG7の「決裂」
編集委員 中沢克二
13日に閉幕した英国での主要7カ国首脳会議(G7サミット)が中国に極めて厳しい内容の共同宣言を発表する直前、同国は北京で最新鋭ステルス戦闘機「殲(せん、J)20」などが編隊飛行する共産党創設100年式典の予行演習を実施した。
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経済や安全保障面で米国の一極支配を打破しようとする中国の習近平政権の中枢で何が起きているのか。習国家主席による腐敗撲滅政策の狙いなどを的確に報じ、「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した中沢克二・日本経済新聞編集委員(元中国総局長)が深掘りする。