NYダウ反落で始まる FOMC控え利益確定売り優勢
【NQNニューヨーク=川内資子】14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して始まった。午前9時40分現在、前週末比106ドル43セント安の3万4373ドル17セントで推移している。過去最高値圏にあるなか、15~16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に持ち高調整の売りが優勢になっている。一方、米長期金利が1.5%を下回る水準で落ち着き、高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が買われて相場を下支えしている。
FOMCでは量的金融緩和の縮小(テーパリング)の議論を始めるかどうかが注目されている。FOMC後に発表する参加者の政策金利見通しで利上げ予想が前倒しされるとの観測もあり、結果を見極めたい投資家が多い。
このところ株価上昇が目立ったホームセンターのホーム・デポやクレジットカードのビザ、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスなど消費関連株が売られている。
一方、顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムやスマートフォンのアップルなどハイテク株の一角には買いが先行。ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は小高く始まった。原油高を受けてシェブロンなど石油関連株も高い。