白浜の花火、今年は開催 屋台など飲食販売は禁止

平成28年の白浜花火大会(和歌山県白浜町提供)
平成28年の白浜花火大会(和歌山県白浜町提供)

和歌山県白浜町の南紀白浜観光協会は14日、町内の夏のイベントを発表し、新型コロナウイルスの影響で昨年中止した花火行事を実施すると明らかにした。感染症対策として分散開催とし、屋台などでの飲食物販売を禁止。7月11日~8月29日の間の日曜夜に実施する。藤田正夫会長は「4月以降検討し、できることをやろうと企画した。秋以降(のイベント)も検討を重ねたい」と話した。

例年、「白浜花火大会」が8月10日に、「白浜花火フェスティバル」が7月30日に、白良浜(しららはま)で開かれてきた。天候によって開催日がずれることはあったが、恒例のイベントで一昨年はそれぞれ13万人、8万9千人が訪れたという。昨年は、東京五輪で警備の人員が不足すると見込んで2つの花火イベントを統合し、7月下旬~8月下旬の6日間に分けて開催する予定だったが、中止した。

今年は感染拡大防止のため分散型を踏襲し、「SHIRAHAMA2021花火ラリー」として毎週日曜の8日間、白良浜で開催する(荒天中止)。過去の花火大会では約3千発が打ち上げられたが、1日あたり小規模な花火約800発を準備し、時間は午後8時10分から15分。1日あたり約3千人、8日間で約2万4千人の人出を予想している。

新型コロナ感染予防策として混雑状況をチェックするほか、入退場をスムーズにし、屋台などによる飲食物販売を禁止する。

一方、白浜温泉旅館協同組合は昨年中止した「メッセージ花火」を同じ白良浜で7月10日~8月28日の各土曜夜に実施する予定。メッセージを流すとともに花火を打ち上げる。

ほかの協会の夏のイベントでは、浴衣で町内を歩く「7☆7(ななばた)in南紀白浜」(7月1~31日)を開催する一方、白良浜に埋めた景品引換券を探す「熊野水軍埋蔵金探し」(8月下旬)は中止する。

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