東京五輪・パラ “選手ら1日7人程度の感染確認 ”組織委が試算

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、11日開かれたコロナ対策を検討する専門家会合で、大会期間中、選手や関係者に1日に7人程度の感染が確認されるという試算を示しました。
今後、ワクチン接種などを進め、感染防止の徹底を図りたい考えです。

示されたのは、先月行われた海外選手が参加したテスト大会での陽性者の数などを基に、組織委員会や東京都などが作成した試算です。

それによりますと、大会期間中の選手と関係者を合わせて7万7000人として、1日当たり7人程度の感染が確認されるとしています。

また、入院は最大で選手が1人程度、大会関係者が10人程度、軽症や無症状での宿泊療養は、最大で合わせて57人程度としています。

試算は、ワクチン接種を反映していない厳しい条件で出されたもので、実際は大幅に減る可能性があるとしています。

組織委員会は、こうした試算をもとに、地域医療に支障をきたさない形で大会の医療・療養体制を確保し、ワクチン接種や国内の人の流れの対策に重点的に取り組むことで、感染防止の徹底を図りたい考えです。