ロシア連行の底引き網漁船、稚内に帰港へ…乗組員14人全員解放

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 日本政府関係者によると、北海道稚内市沖で操業中、ロシア国境警備当局に連行された底引き網漁船「第172栄宝丸」(160トン)が、10日午後5時25分頃(日本時間午後3時25分頃)、係留先の露極東サハリンのコルサコフ港を出港し、稚内港に向かった。乗組員14人全員が解放されたという。

 露国境警備当局は10日、日本側が罰金600万ルーブル(約910万円)の納付手続きを完了したことを受け、栄宝丸を「ロシア領海から追放した」と発表した。露国境警備当局は、栄宝丸がロシアの排他的経済水域(EEZ)内で違法に操業していたと主張していた。

 栄宝丸は5月28日、オホーツク海で操業中、露国境警備当局の警備艇の臨検を受け、サハリンに連行された。

「第172栄宝丸」の乗組員全員が解放され、あんどした表情で記者の質問に答える工藤広・稚内市長(10日午後5時29分、稚内市で)=松本拓也撮影
「第172栄宝丸」の乗組員全員が解放され、あんどした表情で記者の質問に答える工藤広・稚内市長(10日午後5時29分、稚内市で)=松本拓也撮影

 栄宝丸が所属する稚内機船漁協の葛西英裕専務理事は10日夕、報道陣に「とりあえずよかった。早く乗組員たちに帰ってきてもらいたい」とほっとした表情を見せた。一方、漁船が操業していた海域については「日本のEEZの中だった」と改めて訴えた。

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2115498 0 社会 2021/06/10 16:16:00 2021/06/10 20:33:02 2021/06/10 20:33:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210610-OYT1I50101-T.jpg?type=thumbnail

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