この日発売の週刊誌で知人女性への暴行とともに、9月7日に傷害容疑で逮捕されていたと報じられた。逮捕について事実が確認できていないというが、掲載された記事内容などがおおむね事実であり、クラブが認知していなかった事実もあるとし、契約解除に至った。ヴァンフォーレ甲府時代の2017年にも別の知人女性を殴るなどの暴行容疑で逮捕。不起訴処分となりクラブから出場停止処分を受けていた。仙台が週刊誌での暴行が報じられた主力MF道渕との契約を解除した。報道を受けて会見を開き、菊池秀逸社長が冒頭、「当クラブ所属選手が関わる記事が掲載され、ファン、サポーターや株主、スポンサー、Jリーグにご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます。女性に対しても深くおわびしたいです」と陳謝した。
クラブは2カ月以上前の8月14日には、相手女性の関係者からの連絡で、トラブルを認識していたという。選手本人から事情聴取し、その後、双方の弁護士による話し合いが続いていたというが、プライバシーに関わり、双方が公表を望んでいない中で、選手として通常と違う行動を取れば事案が公になるかもしれないとの判断もあり、0-0で引き分けた同15日のホームの清水エスパルス戦に道渕を途中出場させている。しかし、警察の捜査の進展を見守った方がいいとの判断に変わり、同18日から自宅待機に。同日、Jリーグに報告した。 選手の弁護士によると、9月5日に示談が成立。同7日午前に警察に任意同行され、同日午後に釈放。菊池社長によると重い処分を科し「2度と同様の過ちをしない」との誓約書を書かせた上で、「示談が成立し、釈放されたので練習に復帰させた」。同8日からチームに合流。以降、事実を公にはせず、この日の報道と契約解除までに、道渕はリーグ戦9試合中7試合に出場していた。クラブによると逮捕の事実は確認できていないという。
コロナ禍で経営危機に直面し、20年度の決算見込みは6億6400万円の赤字で、3億円超の債務超過に陥る見通し。「クラブを存続していくために」とサポーターにクラウドファンディングでの協力を求めている苦境。肝心の成績も現在リーグ13戦勝ちなしで、勝ち点13(2勝7分け13敗)の17位と低迷。そこに、今季13試合1得点の主力のトラブルが週刊誌で発覚し、契約解除という流れ。Jリーグのクラブにとって、19日に選手の酒気帯び運転などが発覚したJ2アルビレックス新潟に続く、2日連続の選手の契約解除発表となった。
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