人格が切り替わるとスイッチのように視覚が復活する盲目の女性

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人格が切り替わるとスイッチのように視覚が復活する盲目の女性(2015)

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B.T.さんの現象について論文を公開したのは、B.T.さんの主治医で心理学者のHans Strasburger博士とBruno Waldvogel博士。B.T.さんに起きた不思議な現象を追求するべく、改めてカルテをイチから調査したところ、過去に行われたレーザーや特殊なメガネを使った一連の検査は、紛れもなくB.T.さんの視覚が失われていることを示していたとのこと。眼球自体には損傷がなかったため、視覚が機能していないのは事故で脳に損傷を受けたため、と診断されていたわけです。

事故から13年後、B.T.さんが解離性同一性障害の治療を求めてWaldvogel博士の元を訪れたところ、年齢・性別・習慣・性格の異なる10人以上の人格を持つ解離性同一性障害であると診断されました。人格によって英語、ドイツ語、または両方を話すなど使用言語まで異なっており、この原因は幼少期におけるドイツでの生活にあったようです。解離性同一性障害の治療を続けて4年がたったころ、B.T.さんは奇妙な体験に襲われました。 当時、思春期の男性の人格になっていたB.T.さんは、視覚を失ってからの17年間で初めて「手にしていた雑誌の表紙に書かれていた文字が見えた」と訴えました。狭い穴のような視界で、1つの文字がかろうじて認識できただけでしたが、視界は徐々に拡大していき、B.T.さんのほぼ全ての人格が「文字の認識」「模様の認識」などの視覚を取り戻し始めました。盲目のままの人格も残っていましたが、人格が交代する時に視覚の有無が切り替わること、視覚中枢に損傷があればこの現象は起こり得ないことから、Waldvogel博士は皮質盲の診断に疑問を持ち始めたとのこと。博士らはB.T.さんが盲目の症状を抱える2人の人格の時に脳波テストを実施しましたが、B.T.さんが目を開けていても、視覚刺激への電気反応を示さなかったことから、盲目が無意識な「仮病」である可能性は排除されました。視覚の喪失は心理的な要因で引き起こされることもあり、Strasburger博士は「極度に感情的な状況では脳が視覚を遮断することがある」と話しています。B.T.

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