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東芝の子会社、東芝テックは14日、欧州子会社の複数のコンピューターサーバーがサイバー攻撃を受け、情報が流出した恐れがあると発表した。攻撃の直後に、米国の石油パイプラインにサイバー攻撃を行った「ダークサイド」を名乗るハッカー集団から金銭を要求するメールが送りつけられたという。東芝テックは、要求には返答せず、応じる考えもないとしている。
東芝テックによると、5月4日深夜に、フランスやベルギーなど4か国の子会社サーバーに一斉攻撃があった。現時点で顧客関連の情報が流出した事実は確認されていないが、外部機関に被害範囲の特定を依頼している。一方、ロイター通信などによると、ダークサイドは、新規ビジネスや人事情報など機微に触れる情報を入手したとの声明を出した。
ダークサイドは、ロシアとの関連が指摘されるハッカー集団。サイバー攻撃でデータを盗み出し、金銭を要求することが多く、米パイプラインの運営会社は約5億5000万円を支払ったと報じられている。