日経平均反発、終値636円高の2万8084円
14日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反発し、前日比636円46銭(2・32%)高の2万8084円47銭で終えた。前日まで3日連続で大幅下落していたため、自律反発を見込んだ買いが強まった。幅広い銘柄に買いが入り、上げ幅は一時700円に迫った。
日経平均は前日までの3営業日で2000円超下落していた。25日移動平均からの下方乖離(かいり)も広がり、値ごろ感からの買いが入った。最近の弱気相場をみて空売りしていた短期筋の買い戻しも誘い、午後に入ると上昇幅が拡大した。
市場の懸念材料になっていた米長期金利の上昇が前日に一服して、米株式相場が反発したのも大きかった。日本時間14日の米株価指数先物や中国・上海株などアジア株が上昇したことも、投資家の買い安心感につながった。
ただ市場では「自律反発の域を出ない」との見方も多く、心理的な節目の2万8000円を超えた水準では戻り待ちの売りも出た。国内で新型コロナウイルス対策としての緊急事態宣言の対象に3道県が追加される方針が決まるなど、相場が本格的に戻りを試すには不安が多いとの声もある。
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反発。終値は前日比320・45ポイント(1・92%)高の1万6999・37だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発し、34・38ポイント(1・86%)高の1883・42で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8867億円。売買高は12億6620万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1790と、全体の8割を占めた。値下がりは347銘柄、変わらずは55銘柄だった。
太陽誘電やスクリン、IHIが上昇。一方でJFEや板硝子、王子HDは売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕