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自治体の首長が優先接種対象(65歳以上)でないのに、新型コロナウイルスのワクチン接種を相次いで受けていたことがわかった。
茨城県城里町の上遠野修町長(42)は4月28日に接種を受けた。医療従事者向けの接種でキャンセルが生じ、ワクチンの廃棄を避けるためだったとしている。
上遠野町長は13日の記者会見で「(接種)会場で指示を出すこともある。感染すれば、接種の停滞を招いてしまう」と理由を挙げた。
同県大洗町の国井豊町長(55)が接種を受けたのは4月30日。町消防本部消防長を兼務しており、新型コロナ患者を搬送する救急隊員なども優先接種の対象とする国の手引に沿ったという。
国井町長は「町民から副反応に対する不安が寄せられていた。自ら接種し、安心してもらう狙いもあった」と話している。
岐阜県下呂市は13日、山内登市長(63)が4月30日にワクチン接種を受けたと発表した。医療従事者向け接種でキャンセルが出たためで、副市長(58)も接種を受けたという。山内市長は「一本も無駄にできない。コロナ対策の最高責任者として、市民の命を守るために決断した」と話した。