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妊婦の新型コロナウイルスワクチンの接種について日本産科婦人科学会などは12日、「接種する利点がリスクを上回る」とする新たな提言を公表した。厚生労働省は現在、妊婦には接種の努力義務を課していないが、海外での安全性に関する最新の知見をふまえて見解をまとめた。
提言では、「妊婦の一部は重症化リスクが高く、海外では積極的に接種すべきだという考え方が大勢を占めている」と指摘。妊婦のうち、感染リスクが高い医師や看護師ら、重症化リスクが高い持病を持つ人、感染が広がっている地域に住む人は、積極的に接種を考慮するよう呼びかけた。一般の妊婦についても、接種対象から除外しないとした。
早川智・日本産婦人科感染症学会副理事長は「緊急事態宣言が出るなど流行が広がる地域では、妊婦も積極的に接種してほしい」と話している。