上皮間葉転換とは、周囲の細胞と接着する上皮細胞がその機能を失い、周囲と結合せず、運動性の高い「間葉」の特性を持つ細胞へと形質が変化するプロセスを指し、間葉上皮転換は、逆に、間葉系細胞が運動性を失い、上皮細胞の形質を得る現象をいう。がん細胞は、これらのプロセスを用いて次々と転移し、体中に広がっていく。
研究チームでは、上皮間葉転換や間葉上皮転換が進行中の細胞は可変状態にあることに着目。ヒトの乳がん細胞を雌のマウスの乳腺脂肪体に移植したうえで、食品医薬品局で承認されている抗がん剤「トラメチニブ」と2型糖尿病治療薬「ロシグリタゾン」をこれらのマウスに投与した。 その結果、乳がん細胞が脂肪細胞に変化したほか、原発腫瘍の成長が抑制され、転移も防ぐことができた。また、長期の培養実験によると、がん細胞から変化した脂肪細胞が乳がん細胞に再び戻ることはなかった。「トラメチニブ」ががん細胞から幹細胞への移行プロセスを高め、「ロシグリタゾン」の作用と相まって、幹細胞から脂肪細胞への転換がすすんだためとみられている。
細胞を消滅させるのではなく、細胞を変化させて無害にするって凄い発想!
nekokumicho 混ぜるな危険じゃなかったんだ ヽ(´▽`)/
普通に凄い!
sayonaranatsuno 医学は確実に進歩している。 とても素晴らしい。
そのうち四苦八苦を克服しそう 悟り開いちゃうね
yonosuke27 自分の乳がんより、父を蝕んだ糖尿のが怖い。
nekokumicho これ、すごい発見発明ですね、糖尿治療薬との組み合わせ どうゆう機序が働いてるんでしょう?ノーベル賞級 こうゆう研究にAI人工知能利用したら医療の進歩ももっと進みそう ですね。
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