スコットランド議会選、「独立派」が過半数確保…住民投票巡り英政府と対立

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 【ロンドン=池田慶太】6日に投票された英北部スコットランドの自治議会選(定数129)は8日、開票が終わり、英国からの独立を公約に掲げた与党スコットランド民族党(SNP)を中心とする「独立派」が過半数を確保した。英政府は独立の是非を問う2度目の住民投票を認めない方針で、スコットランド側との対立が激しくなりそうだ。

 SNPは最多の64議席を獲得し、独立に前向きな環境政党「緑の党」(8議席)と合わせ、独立派は約56%に達した。SNPのニコラ・スタージョン党首は8日の演説で、「住民投票はスコットランドの意思だ」と改めて強調し、新型コロナウイルス収束後、早期に実施する考えを示した。住民投票に向けた法案を自治議会で整備し、23年後半までの実現を目指す。

 住民投票を正式に実施するには英政府の承認が必要だが、ジョンソン英首相は、「無謀で無責任だ」と拒否する構えを見せている。

 スタージョン氏は、「スコットランド住民が未来を選ぶ権利を妨げる民主的な正当性はない」と強気だが、合意なく住民投票を強行しても司法判断で結果が無効とされる可能性が高く、当面は英政府との交渉で打開策を探るとみられる。

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