エンゼルスは6日(日本時間7日)、アルバート・プホルス内野手(41)をメジャー40人枠から外したことを発表した。通算2112打点は歴代3位、667本塁打と669二塁打は歴代5位。オールスター出場10度、MVPを3度獲得するなど数々の功績を残している大ベテランが、シーズン序盤でチームの戦力構想から外れた。

今季は24試合の出場で打率1割9分8厘も、チーム4位タイの5本塁打、17打点の結果を残していた。18年5月4日のマリナーズ戦では通算3000安打を達成。3000安打、600本塁打、600二塁打以上はハンク・アーロン以来で、将来の野球殿堂入りが確実視されている。

ドミニカ共和国出身のプホルスは、カージナルスでメジャーデビューした01年にナ・リーグの新人王を獲得。この年のア・リーグ新人王がイチロー(47=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)だった。11年オフに10年契約でエンゼルスに移籍。今季が最終年だった。

モレノ球団オーナーは「エンゼルスのユニホームを着てくれたことを名誉に思う。グラウンド内外での功績はアスリートに影響を与え、真のスーパースターであることの意味を示してくれた。ルーキーイヤーの2001年からディードレ夫人と、世界中で数え切れないほど多くの慈善活動に時間を費やしていた。我々は全てのプホルスファミリーに、感謝している」とコメントした。

▽マドン監督(チームの戦力構想から外れたプホルスについて) 練習に対する姿勢について語れば、誰もが感心する。毎日、熱い気持ちを持って球場に来る。プライドもある。彼はフィールドでプレーがしたい。ただ、他の選手が成長するための機会でもあり、(野球の)世界がどう動いているかということでもある。

◆アルバート・プホルス 1980年1月16日、ドミニカ共和国生まれ。99年ドラフト13巡目(全体402位)でカージナルス入りし、01年に新人王。1年目から10年連続で打率3割、30本塁打、100打点。05、08、09年ナ・リーグMVP。03年首位打者、09年本塁打王、10年に打点と本塁打の2冠。球宴10度選出、一塁手で2度のゴールドグラブ賞。11年オフにエンゼルスと10年総額2億4000万ドル(約264億円)で契約。メジャー通算3253安打、667本塁打、2112打点。191センチ、106キロ。右投げ右打ち。