世界で初めて高級キノコ「アミガサタケ」の安定した屋内人工栽培方法が確立される

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欧米では高級食材として流通しているアミガサタケは、世界各地で人工栽培方法の確立に向けた取り組みが行われており、日本でも岐阜県や岩手県で屋外での人工栽培に成功した例が報告されています。そんな中、デンマークのアミガサタケ人工栽培プロジェクトチーム「The Danish Morel Project」が1年を通したアミガサタケの屋内人工栽培方法を確立したことを発表しました。

そして、1998年には子実体を形成させる適切な条件を突き止め、2004年の春には屋外で1平方メートル当たり1108gの平均収量でアミガサタケを栽培することに成功。さらに2005年の秋には屋内で1平方メートル当たり349gの平均収量でアミガサタケを栽培することに成功しました。

屋内でのアミガサタケ栽培に成功したThe Danish Morel Projectは、1年を通してアミガサタケを安定栽培できる方法を確立するべく研究を続けました。研究の過程でアミガサタケの栽培に適切な組成の土壌や、最適な温度条件、屋内栽培に適した遺伝的変異体などが突き止められ、徐々に安定した栽培が可能になったとのこと。そして2021年6月30日には1平方メートル当たり約4.2kgのアミガサタケが収穫されました。The Danish Morel Projectは「栽培方法の最適化を続けた結果、ついに1年を通してアミガサタケを屋内栽培する方法が完成したと発表できることを非常に嬉しく思います」「この方法は非常によく開発されており、栽培プロセスを適切に自動化した後、商業生産を開始できると結論付けました」と述べ、安定した屋内人工栽培方法の確立を宣言しています。

確立された栽培方法では、22週間の総栽培期間で平均重量約25gのアミガサタケを収穫可能で、年間収量は約10kgに及びます。また、野生のアミガサタケは生育条件によって品質にバラつきがあり品質が悪い場合は価値が下がりますが、確立された方法では屋内で安定した品質のアミガサタケを生産可能で、その価格は1kg当たり1500デンマーククローネと想定されています。加えて、野生のアミガサタケでは不純物が含まれることから乾燥アミガサタケの戻し水は廃棄される傾向にありますが、屋内生産されたアミガサタケは戻し水を用いてソースなどを安全に作れるメリットがあるとのこと。この記事のタイトルとURLをコピーする

 

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