世界的な感染拡大が続く新型コロナウイルス。未曽有のパンデミックに緊急事態宣言も発令され、社会のあり方が大きく変化している。他者とのコミュニケーションのあり方も大きく変化し、終息も見通せない重圧が続く。メンタルヘルスへの影響も懸念される中、「コロナうつ」との言葉も生まれた。長期化する「新たな生活様式」の中での「心」の問題とは。市ヶ谷ひもろぎクリニックの渡部芳徳理事長に聞いた。昨年11月に30代の息子さんが50代のお母さんを連れて受診されました。息子さんは「母の様子が、このところ変なのです」と。B子さんはコーヒーのチェーン店に勤め、1店舗の店長を任されていました。コロナ禍でお客さんが少なくなり収入が減少。「何とかしないと」と思ったB子さんは、パワー全開で頑張りました。
その結果、各店舗の売り上げがどんどん落ちる中で、B子さんの店舗は売り上げを落とすことなく、これまでの売り上げを維持することができたのです。チェーン店の中ではトップに-。ところが、コロナは収まる気配がなく、ここにきて精根つき果てたB子さんは何もやる気がなくなってしまったのです。コロナ禍で頑張り過ぎたことによる「コロナうつ」。B子さんの場合は「コロナでお店はどうなるのだろう」という不安を感じたところから始まって、頑張ったのです。軽い不安はいい仕事に結び付きますが、不安と焦燥感が強くなりすぎると仕事ができなくなってしまいます。B子さんはそこに至ったのです。 そして、B子さんは私に、「会社組織なので、うつ病で会社を休んだとなると、戻った時に立場が悪くなるので、診断書にはうつ病とは書かないでください」と。そこで、会社用の診断書には、うつ病ではなく“過労による自律神経失調症”と書きました。B子さんの場合はこの1月にはだいぶ、改善してきましたので、治療をあと1、2カ月程度続けると治癒すると思います。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)
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