東京オリンピック(五輪)マラソンコースを使用したテスト大会で、五輪代表の一山麻緒(23=ワコール)が、宣言通りに自己ベストをマークした。1時間8分28秒を記録して優勝。終盤に先頭集団から抜け出し「今はホッとしています。思っていたよりも、今日は風が味方をしてくれた。苦しい場面もあったけれど、風が押してくれて、走りやすかったです」と振り返った。

4日の記者会見で「(自己)ベストを出せたらと思っている」と誓った通り、19年函館マラソンで記録した1時間8分49秒の自己ベストを更新した。

2日前の日本選手権女子1万メートルでは、同じワコールの安藤友香(27)が東京五輪代表に内定。「次は麻緒ちゃんにバトンを渡したよ」と背中を押され「私も頑張ります」と誓っていた。

五輪補欠の松田瑞生(25=ダイハツ)が1時間8分32秒で2位。五輪代表の鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)は1時間8分53秒で3位となり「コースを走ってみないと分からない細かなアップダウン、現状の自分の力を確認できた」と収穫を口にした。

同じく五輪代表の前田穂南(24=天満屋)は1時間10分50秒で5位となり「思ったより曲がり角が多くて、位置取りとか、ポイントをつかみながら走りました」とテーマを遂行した。

東京五輪の女子マラソンは8月7日に行われる。