K-1スーパーフェザー級王者武尊(29)が、同門の後輩・橋本実生(21)に熱いエールを送った。

5月23日のK-1大田区大会(東京・大田区総合体育館=日刊スポーツ新聞社後援)でのバンタム級日本最強決定トーナメントに出場する橋本とともに3日、神奈川県内の所属ジムで練習を公開。プロデビューする大村修輝(18)との1回戦を皮切りに決勝まで1日3試合という過酷なトーナメントに臨む後輩を激励した。

橋本とのスパーリングを披露した武尊は「1番面白い試合をした選手がたたえられる。大会の中で1番自分が輝くと考えてやっている選手が出てくる。このトーナメントに華のある選手が多いし、その華を世間にアピールして、強さもみせて王者になった人が輝く。ボクは実生に王者になってほしい」と大きな期待をかけた。

19年にABEMAで放送された格闘リアリティー番組「格闘代理戦争4th season」で橋本はTEAM武尊の一員としてトーナメント優勝に貢献している。常に気にかけてきた後輩でもあり、武尊は「あの時と比べものにならないぐらいに強い。もともとポテンシャルが高いので」と約2年間での成長ぶりを評価。同じジムで一緒に練習していることもあり「日々、練習の中でアドバイスしている。その積み重ねなんで。トーナメントでやるべきことはある。1つ1つワンマッチだと思ってやることが普段通りの力が出せる」とワンデートーナメントへの心得も伝授した。

偉大な先輩からの言葉を受け、橋本は「武尊さんがトーナメントに出ていた時、10代だった。すごいなと雲の上のように思っていた人がやっていたことを、ボクが23日にできる。武尊さんのトーナメントを超える試合をしなくてはいけないと思っているし、今までのトーナメントで、このトーナメントが1番すごかったとみんなに思われるようにしたい」と気合十分。アマチュア時代に多くの実績を残している大村に向け「K-1というデカい舞台で気負うじゃないかと思う。ビビらせてやろうかなと思う」と自信ものぞかせていた。