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【バンコク=山村英隆】スズキは28日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、インド国内にある3工場について5月1~9日に生産を一時停止すると発表した。インドでは医療用酸素が不足しており、部品の製造工程などで主に使われている酸素を医療用に回すための措置だとしている。
スズキの子会社マルチ・スズキの発表によると、北部ハリヤナ州などの四輪車工場で、6月に予定されていたメンテナンス作業を前倒しするかたちで5月上旬に生産を一時停止する。
酸素は自動車部品の製造工程で、溶接などに使われているという。マルチ・スズキは発表で「現在の状況では、利用可能な酸素は生命を救うために使われるべきだ」と強調した。
インドでは新規感染者が爆発的に増えている。政府の発表によると、29日には1日あたりで約38万人の新規感染が確認された。