大阪府が新型コロナウイルスの感染「第4波」に入った3月以降、感染者9人が自宅で死亡したことが21日、府への取材で分かった。また神戸市は同日、入院調整中だった40代の男性が自宅で死亡したと発表した。
病床の逼迫(ひっぱく)により、設備の整った病院ではなくホテルや自宅にいる感染者は大阪府内で約1万3千人。病院関係者は「入院先に振り分ける行政の機能が働いていない」と指摘。府は体調急変への対応策を進める。
府によると、9人のうち自宅で療養中だったのは6人。2人は看護師の常駐するホテルへの療養に向かう前に死亡、1人はどこで療養するか調整中だった。府は年代や基礎疾患の有無など詳細を明らかにしていない。
神戸市が死亡を発表した男性は持病がなく、軽症から中等症程度だった。