時代はVRを使ったフィットネス!
…ではありますが、まだちょっとした課題もあるようです。それもテクノロジー的なものではなく、汗の問題。たしかに運動してたくさん汗をかいてスッキリした後に、デバイスをしっかりクリーニングするのってちょっと面倒だったり、運動に夢中になっている最中にいきなり目のなかに汗が垂れ込むのは不快だったりしますよね。その点、「HTC Vive Air」は注目すべきソリューションを用意しているようです。
運動中の汗に対応したヘッドセット
フィットネスゲームに特化したヘッドセット「HTC Vive Air」は、"長時間の使用による高強度に最適化された"ものだとWorld Design Guide(via Engadget)が報じています。
それによると、ヘッドセット本体は「革新的な軽量」構造で、通気性・速乾性のあるニット素材を採用。また、クイックリリースのメカニズムで「ソフトコンポーネント」を取り外して洗うことができるのだそうです。なんだかすでに当然のような気もしますが、実際はそうでもないようです。
たとえば「Oculus Quest 2(オキュラスクエスト2)」は、コードレスで軽量という意味ではフィットネスに最適だといえますが、その一方で多孔質のフォームパッドにより汗をかきやすいという難点もあります。そのため快適に使い続けるためには、スポーツ用のバリアマスクを用意したり、抗菌ワイプでこまめに拭いて自然乾燥させたりする必要があります。
特に、汗をかかないゲームをするときに、VRヘッドセットに汗の匂いが残っている…なんて状況は避けたいですよね。通気性の高い素材を追加することも、洗濯できるようにすることも、これからのVRヘッドセット製品には必須の要素といえそうです。
広報:「あくまでコンセプト」
名前に「Air」が入っているとはいえ、実際にどれだけ軽量なのかは現時点で明らかになっていません。ただ、装着中のよりダイナミックな動き(おそらくポップスクワットやマウンテンクライマーなど? )もやりやすくなる可能性があります。
HTCの広報担当者はEngadgetの取材に対し、「あくまでもコンセプト」であるとコメントを残していて、このデザインから得られる要素やインスピレーションは、他のHTC製品に反映される見込みがあるとのこと。ということは、もうしばらくは、ワークアウト中にヘンテコに見えなくて軽量で汗対策が揃っているVRヘッドセットを待つことになるのかもしれませんね。