俳優崎山つばさ(31)がWOWOWドラマ「薄桜鬼」(放送日未定)に主演することが11日、分かった。新選組の副長・土方歳三を演じる。時代劇で主演するのは初めて。

08年に第1作が発売された、女性向け恋愛アドベンチャーゲームが原作で、幕末の動乱期、江戸から京に出てきた少女(雪村千鶴)が、新選組と行動を共にしながら行方不明の父を探すストーリー。テレビアニメや舞台、ミュージカル、漫画などさまざまなメディアミックス展開をしてきた人気シリーズの初ドラマ化になる。

崎山は「鬼の副長」と呼ばれて恐れられながら、信念を貫いて生きた土方を演じるにあたり、コメントを寄せた。

-出演が決まった際の気持ちは?

率直にうれしかったです。いろんな方が演じてきた新選組や土方歳三を自分も演じることが出来るのには大きな喜びを感じました。ただ、人気のある作品であり人物なのでプレッシャーはありました。なおかつ、初めての実写ドラマ化ということもありましたので、しっかりと作品や役と向き合い、「薄桜鬼」が好きな方や新選組や土方歳三を好きな方に責任を持って演じなければならないと思いました。

-「土方歳三」というキャラクターの魅力や演じる上で心がけた点は?

いろいろな土方歳三の解釈が存在すると思います。「薄桜鬼の土方歳三」「歴史上の土方歳三」と両方を加味してさまざまな文献や資料を読みながら、自分なりの土方歳三を演じたいと思いました。「薄桜鬼」においては雪村千鶴というキーマンがいるので、彼女とのやりとりの中で土方がどんな表情や行動をするのか、などを念頭に大切に演じました。歴史には深くは書かれていない余白や隠れた部分を脚本と照らし合わせながら演じさせていただきました。

-視聴者へのメッセージを

「薄桜鬼」という作品を大事にしながら、キャスト、スタッフ一丸となって作り上げました。時代劇版「薄桜鬼」のような世界観で撮っていただき、激動の時代を駆け抜けた人物の生き様や葛藤などをリアルに見ていただけると思います。「薄桜鬼」ファンの方も歴史ファンの方も両方楽しんで観ていただける作品だと思いますので是非ご覧いただけるとうれしいです。

◆崎山(さきやま)つばさ 1989年(平元)11月3日、千葉県生まれ。19年公開の映画「クロガラス1&2」で映画初主演。舞台「幽☆遊☆白書」(19年)や読売テレビ「140字の恋」(21年)などでも主演。17年には「月花夜」で歌手デビュー。175センチ、血液型B。