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【ロンドン=広瀬誠】英国のヘンリー王子夫妻が王室内で人種差別的な言動があったと訴えたことを受け、英王室は9日、「提起された問題、特に人種に関する問題を懸念している」とするエリザベス女王の声明を発表した。
声明は「2人にとって過去数年がいかに困難だったかを知り、家族全員が悲しんでいる」とした上で、「いくらかの記憶は異なるかもしれないが深刻に受け止めており、家族によって私的に対処される」とした。
ヘンリー王子(36)と妻メーガン妃(39)は7日に放送された米国の番組に出演した。アフリカ系米国人を母親に持つメーガン妃は、アーチーちゃん(1)を妊娠した際、王室内で「子供の肌の色がどれだけ黒いか」という会話があったと明かすなど、王室生活への不満を暴露していた。
ヘンリー王子はチャールズ皇太子の次男。夫妻は昨年3月に王室の公務から引退して米国に移住した。