オリックスの開幕ローテーションが5日、判明した。初の大役が決まった山本に続き、西武との開幕カード(メットライフドーム)の2戦目に19歳の宮城大弥が浮上。3戦目は山岡が続く。2カード目のソフトバンク戦(京セラドーム大阪)は田嶋、山崎福、山本と5人で先発ローテーションを組み、開幕ダッシュを狙う。

昨季に19年ドラフトの高校生新人でただ1人の1軍勝利投手になった宮城が、開幕カードに抜てきされた。6日のDeNAとのオープン戦(横浜)に先発する。また3戦目には山岡を配置。開幕カードに山本、山岡のダブルエースを投入することで、勝ち越しを狙う。

王者ソフトバンク戦には、左の柱に成長した田嶋と山崎福が先発。3戦目は中5日で山本が回る。東京五輪で7月中旬から約1カ月間シーズンが中断されることを踏まえ、中嶋監督は前半戦で好位置につけることが重要と認識。「乗り遅れたら取り返しがきかなくなる」と開幕ダッシュを目指す中で、やはりカギを握るのは山本だ。

オープン戦初登板のこの日、人生初めて横浜のマウンドに上がり、DeNA打線を相手に5回3失点。2回、嶺井に153キロ速球を打たれ、中堅に3ランを浴びた。「セットポジションに変わって、外のストレートだったんですけど、一番ダメなちょっと抜け気味のシュートで、真ん中に入るボールだったので。そういうボールが、シーズンが始まると危険な1球になる。今、打たれてよかったと思います」と課題克服の機会と捉えた。西武、ソフトバンクと強力な2球団相手の中5日登板で、チームは開幕ダッシュを山本に託す。

◆宮城大弥(みやぎ・ひろや)2001年(平13)8月25日生まれ、沖縄県出身。興南から19年ドラフト1位でオリックス入団。1年目の20年11月6日の日本ハム戦でプロ初白星。1軍では3試合に登板し1勝1敗、防御率3・94。ウエスタンでは6勝を挙げ、最多勝を獲得した。171センチ、80キロ。左投げ左打ち。