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武田薬品工業は、米バイオ企業モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、週内にも厚生労働省に承認申請する方針を固めた。国内での承認申請は、米ファイザー、英アストラゼネカに続き、3例目となる。
モデルナ製は、武田薬品が日本での臨床試験や流通を請け負っている。ファイザー製と同様に「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ばれる遺伝物質を主な成分とする。4週間の間隔で2回、腕の筋肉に接種する。
遺伝物質を活用し、免疫がウイルスの特徴を記憶し、体内に侵入してきたウイルスを攻撃する仕組みだ。国際的な臨床試験では、発症を防ぐ有効性が94・1%に上った。
氷点下20度前後で6か月の保管が可能とされ、通常の医療用の冷凍庫を利用できる。政府は、モデルナなどと5000万回分の供給を受ける契約を結んでいる。