ヒューリック、ティファニー銀座ビルを孫氏から取得
ヒューリックは1日、芙蓉総合リースと組み「ティファニー銀座ビル」(東京・中央)を2020年2月28日に取得したと発表した。取得金額は非公表だが、300億円超とみられる。同ビルはソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が13年に300億円超で購入していた。ヒューリックは銀座を投資重点エリアと位置付け、今後も優良物件の取得を続ける考えだ。
ヒューリックは芙蓉総合リースとともに出資する合同会社紀伊国橋インベストメントを通じて取得した。
ビルの敷地面積は702平方メートルで、地下1階地上9階建て。1987年に竣工した。
2007年に米ゴールドマン・サックスの不動産ファンドが米ティファニーから同ビルを約380億円で取得した。リーマン・ショックをきっかけにゴールドマンが同ビルを手放し、香港系の不動産ファンドが取得。不動産市況が上向いてきた13年に孫氏が個人資産として購入した。
同ビルは銀座駅から徒歩2分で、銀座の中央通りに面する銀座の象徴的な建物だ。ヒューリックでは希少性が高く、資産価値が下がりにくいとみる。今後もティファニーなどが使用するとみられる。
ヒューリックは銀座・有楽町や新宿東口、渋谷・青山、浅草を重点エリアと位置付けている。