NYダウ反発し38ドル高 好決算銘柄やハイテク株に買い
【NQNニューヨーク=張間正義】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、15時現在は前日比38ドル29セント高の3万0998ドル29セントで推移している。市場予想を上回る業績を発表した銘柄や主力ハイテク株に買いが入り、相場をけん引している。
26日朝に発表した2020年10~12月期決算が市場予想を上回った医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が上昇し、ダウ平均を押し上げている。取引終了後に20年10~12月期決算の発表を控えるソフトウエアのマイクロソフトが先回り期待で買われ、個別材料で銘柄を物色する様相が強い。
新型コロナウイルスの米国の新規感染者数は減少傾向にあり、カリフォルニアなど一部の州では今週中に行動制限を緩和すると伝わった。バイデン米大統領が1日当たりのワクチンの接種回数を150万回と従来の100万回から引き上げ可能だと述べたことも、ワクチン普及に伴う経済活動の正常化期待を高めている。
半面、26日に10~12月期決算を発表した通信のベライゾン・コミュニケーションズとクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)は大幅安となり、ダウ平均の上値を抑えている。