「苦渋の選択だ」市幹部が険しい表情、市立2病院の入院・手術制限に理解求める

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 「苦渋の選択だ」――。神戸市が新型コロナウイルスの運用病床を新たに確保するため、二つの市立病院で入院や手術を制限すると発表した22日、市役所で記者会見した市幹部は険しい表情で語り、理解を求めた。

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 制限を実施するのは、市立西神戸医療センター(西区)と市立医療センター西市民病院(長田区)。主に重症患者を受け入れる市立医療センター中央市民病院(中央区)でも、既に2割程度手術や入院の件数を減らしているという。

 市内ではクラスター(感染集団)が多発した12月上旬以降に病床が逼迫ひっぱくし、入院先が決まらない「入院調整中」の患者が多数発生。自宅待機中に病状が悪化し、搬送後に死亡する例もあり、担当者は「医療崩壊はギリギリで食い止めているという状況に過ぎない」と言う。

 一方、市は民間の2病院でも新たに19床確保したと発表。運用病床数は約3割増の207床となるが、市健康局の花田裕之局長は「感染者数が減らないと状況は改善しない。感染対策を徹底してほしい」と話す。

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