英語教育に情熱、大統領夫人と兼務へ ジル・バイデンさん

就任式で宣誓するバイデン米新大統領。右はジル夫人=20日、ワシントンの連邦議会議事堂(AP=共同)
就任式で宣誓するバイデン米新大統領。右はジル夫人=20日、ワシントンの連邦議会議事堂(AP=共同)

 【ワシントン=住井亨介】交通事故で前妻と娘を亡くした夫を支え、ファミリーを立て直す一方で、教育に長年、打ち込んできた。ホワイトハウス入り後もファーストレディーと教職を兼ねるつもりだ。

 デラウェア大卒業後、ジョー・バイデン氏から5回のプロポーズを受け、1977年に結婚した。

 政治家の妻、母親として家庭を支えながら、公立学校などで英語を教え続けた。81年には次女アシュリーさんを授かっている。

 多忙な中で修士号、博士号を取得。副大統領夫人の時代も、首都ワシントン近郊のバージニア州にある2年制大学で教鞭(きょうべん)をとってきた。

 ホワイトハウスでは「バイデン博士」と呼ばれて尊敬を集めているが、学生たちからは「宿題が多く、評価が厳しい」と悲鳴が上がっている。夫の外遊に同行する合間にも、学生の論文を採点することで有名だったという。

 昨年3月の大統領選の選挙集会では、バイデン氏の演説を妨害しようとした活動家の前に立ちはだかり、夫を身をていして守ったことも注目された。

 東部ニュージャージー州出身の69歳。

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