ウッチャンナンチャン南原清隆(55)俳優近藤芳正(59)が26日、東京・下北沢の本多劇場で、舞台「あんまと泥棒」(27~29日まで)の公開稽古を行った。

盲目のマッサージ師(南原)と、彼のもとに忍び込んだ、人のいい泥棒(近藤)の人情喜劇。100年以上の歴史を持つ愛媛の芝居小屋、内子座で19年に初演された舞台の再演となる。

かねて親交があり、近藤から南原に出演をオファーしたという。南原の魅力について近藤は「役と素の出入りがスムーズで、あざやか。役者にはない魅力で大好き」。南原も「好きにやらせてもらっています。アドリブも返してくれて、やりやすい」と応じた。

新型コロナウイルスが広がる状況を踏まえ、台本も一部変更。南原は「現在の状況下に合うように脚色しています」と説明した。コロナ禍の今年を振り返っては「1年が2年くらいに感じた。日常のありがたみや、人と人の絆の大切さに気付かされました」としみじみと話した。

今年を漢字1字で振り返る場面で、南原は「『絆』だな」と改めて語った。相方内村光良(56)が総合司会を務めるおおみそかの「NHK紅白歌合戦」についても「(紅白を)見ますよ!相方のウッチャンが頑張っているので、家で楽しませていただきたいと思います」と笑顔だった。

近藤は「思ってもないことが起きて、仕事も予定も変わっている状況」と先の読めなかった今年を回想。故津川雅彦さんからかけられたという「起きたことが正解」という言葉を引き合いに、「何とか苦しみながらも楽しんでいきたいと、自分自身の指針になっている」と語った。