4位楽天の「ラッキーボーイズ」が、逆転CS進出へ望みをつないだ。小郷の4号ソロで先制し、田中貴のプロ1号2ランでダメ押し。3位西武に勝利し、2位ロッテへ2・5ゲーム差で30日からの千葉3連戦へ挑む。

「福男」はだてじゃない。1回1死。小郷がニールのカットボールを右翼席へ運んだ。前日28日の9回にも増田から3号ソロ。「日またぎ2打席連続弾」に加え今季初の猛打賞。「まだまだCSの可能性がありますからね。先制できてよかったです」。1月に自主トレ先の鹿児島・大崎町での「おおさき福男福女選び」で4代目壱番福男を襲名。50試合出場ながら打率3割4分6厘を記録し、名に恥じぬ活躍を見せる。

「元気男」も躍動した。3点リードの7回2死三塁。田中貴が国場のカットボールを「おりゃー!」と叫びながら完璧に捉え、右翼席へ2ラン。プロ1号の「メモリアル弾」で追加点を生んだ。「素直にうれしいです。ボールは親に渡したい」。9月末に巨人からトレード加入。10月24日日本ハム戦でプロ初安打初打点を記録してから5日。プロ2度目のスタメン出場に応えた。残り9試合。「ラッキーボーイズ」の働きで、CS圏内へ大外からまくり上げる。【桑原幹久】

▽楽天三木監督(小郷の先制ソロに)「チームにとっても本人にとっても大きな一打だった」