DeNAホセ・ロペス内野手(36)が、日米通算2000安打を達成した。1回2死、広島森下から左前打を放ち、来日8年目で通算995安打に到達。メジャー時代の1005安打と合わせての大台となった。外国人の日米通算2000安打は9月10日オリックスのアダム・ジョーンズ以来、10人目。また「名球会」では規約により、日本での記録をスタートとするため、名球会入りの資格はない。

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ベテラン助っ人が、本拠ハマスタで日米を股に掛けた大記録を達成した。第1打席、新人王を目指す森下の6球目、真ん中低め151キロ直球をきれいに左前に運ぶと、一塁上で記念パネルを手に笑顔を見せた。「自分のキャリアで達成することができうれしい半面、達成の瞬間を家族とわかち合いたかったのが正直な気持ちです。昨日は力が入り過ぎてしまったのですが、今日は練習からリラックスして臨むことができました」と話した。

ロペスは、00年にドラフト外でマリナーズ入団。04年にメジャー昇格し、イチローとともにプレーした。06年にオールスター出場。09年には母国ベネズエラ代表として第2回WBCに出場した。その後はロッキーズ、マーリンズ、インディアンス、ホワイトソックスでプレー。9年間の米国通算で、打率2割6分2厘、1005安打、92本塁打の成績を残した。

13年に巨人に移籍。1年目から打率3割3厘をマーク。一塁のゴールデングラブ賞も獲得した。14年オフに自由契約となり、15年からDeNAでプレー。毎年、安定した打撃成績を残すとともに、一塁手として17年から3年にわたり、1632守備機会連続無失策の日本記録を達成した。

次なる目標は、あと5本に迫ったNPB通算1000安打。日米ともに1000安打以上の助っ人はまだいない。陽気で真面目なロペスが、偉大な数字を積み上げていく。