ろう学校 教師手作りの透明マスクで授業 山梨 新型コロナ

ろう学校 教師手作りの透明マスクで授業 山梨 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が増える中、山梨県の県立ろう学校では、生徒に口の動きが伝わりやすいよう、教師が透明なマスクをつけて授業を行っています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの人がマスクを着用している中、聴覚に障害のある人にとって、口の動きや表情が分からないことが、コミュニケーションの大きな壁となっています。

このため山梨市にある県立ろう学校では、教師が手作りした透明なマスクを使って授業を行っていて、生徒たちはマスクごしにみえる教師の口の動きや、表情などを観察して課題に取り組んでいました。
透明なマスクは、臨時休校が続いていたとき、教師たちが試行錯誤しながら、クリアファイルを切ったり折ったりして作ったもので、鼻あてや耳にかけるゴムは使い捨てマスクのものを使っています。

このほか学校では、透明なシートを天井から下げて間仕切りにしたり、フェイスシールドを活用したりしながら、飛まつ感染の防止を徹底しています。

高等部2年生の風間優汰さんは「透明なマスクをつけてもらうと勉強が分かりやすく楽しく学べます」と話していました。

マスクを作った岡村操教諭は「子どもたちから口の動きが見えやすく、自分たちも苦しくないことを意識して作りました。まだ改良していきたい」と話していました。